そもそも日本の大学や専門学校ではアーティストとして自活する方法を教えてくれません。
美大芸大の教授たちでさえ、十分なアーティスト収入を得ていない場合もあり、教育機関に席をおきながら、作家活動を続けるケースがほとんどです。
しかし、美術教育機関も教員のポストにも限りがあり、教職につきながらでは、自由な創作の時間も奪われてしまいます。
アーティストとして身を立てる方法や知識がない、ロールモデルがいないのに、どうやって作家として身を立てていけばいいのでしょう?
美術大学でしっかりと、アーティストを市場に送り出すための教育を行っています。
入学間もない一年生に「契約書」の授業を受けさせたり、地域の実業家を学内展に呼んで、作品を購入してもらう行事もあるとか。
教育機関で、アーティストを市場に送り出すべく、実践的な「教育」をしているんですよね。
アメリカのアーティストと比べて、日本の作家が劣っているということは全くありません。
11年間、アートスペースを運営し、数百人の海外アーティストとも交流してきた私がいうのですから、本当です。
日本のアーティストの技術や表現力は世界に誇るべきレベルです。
アメリカのアーティストにあって、日本で学んだアーティストにないもの、